Dec 1, 2024

Group show (2024. November)









Art photograph group show (2024 November)に参加しました。ありがとうございました。

今回展示した新しいシリーズ"the versions"は見る人が題名に引っ張られることがないように、出来るだけフラットな言葉でなるべく具体的な情報を入れないようにこのタイトルにしました。見る人がどう考えるかが今の自分にとっては重要だと思っているからそうしました。

なんで自分自身そう云うことをしているのかは説明出来なくても、明らかにモチベーションがあってやっている感じです。自分が面白いと思っていて、コレが写真かどうかはわからなくなる時があり、自分でもわからないってところがすごく重要で大事だと思っています。

わからないことは面白いことなので、繰り返し歩いたり撮ったり、わたし自身もわからなくてやっていることが、いつかわかって説明が出来るようになると、そこでモチベーションがなくなりそうです。なので方法とか過程の説明は出来ても「わたしの作品はこうなんです」って説明は出来なくて、結局説明出来ないから写真にしています。


森川健人


I participated in the Art photography group show (November 2024).Thank you very much.

The new series "the versions" that I exhibited this time is clearly motivated, even if I can't explain why I do it.

I find it interesting, and there are times when I don't know if it's a photograph, and I think it's very important and valuable that I don't know myself.

Not understanding is interesting, so when I walk and take pictures over and over again, and one day I understand and can explain what I'm doing without even understanding it, I think my motivation will disappear. So even if I can explain the method or process, I can't say "this is what my work is like," and in the end, I take photographs because I can't explain it.



Kento Morikawa



Nov 22, 2024

Group show

 



the versions2024

 展示作品について、このシリーズはまず撮影によってイメージをつくることからはじめました。時々歩く故郷の土地や、現在暮す町の界隈、偶然歩いた旅のどこかでもカメラを手に目を凝らせば、あらゆる場所にずっとそこに在るかのようなキズやサビ、ヒビ、スレ、ズレ、ヨゴレ、シミ、ヘコミ、アタリ、カケ、ハガレ、メクレ、様々な放置された痕跡とボロい色の隙間に身体が反応して写真のスイッチが入ります。

 それら大半は誰に気づかれることもなく、無関心と時間の中に生じたロスやエラーやノイズとして世界から消えていきます。偶然、わたしはその瞬間、フィルムを使ってイメージを定着したいと写真衝動に駆られます。ひとつのことが別の何かにつながってゆく感じです。

 今回のアブストラクトシリーズでは、イメージを抽象化する要素になる撮影においての曖昧な記録性と、コントロールしきれないまま浮かび上がってくるフィルムの物質的現象としての作品を提示したいと思います。

 

森川健人

Nov 3, 2024

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 


Loose Bunch (2024)

Collage

 

Loose Bunch (2024)

Sep 18, 2024

Collage

 


Edge/Back (2024)

Collage

 


Edge/Back (2024)

Collage


Edge/Back (2024)

Jul 12, 2024

RECORD COVER

 RECORD COVER #34      2024, EP(7inch)

RECORD COVER

 


RECORD COVER #33      2024, EP(7inch)

May 13, 2024

RECORD COVER

 



   RECORD COVER #32     2024, EP(7inch)

RECORD COVER

   RECORD COVER #31        2024, EP(7inch)

RECORD COVER



 RECORD COVER #30       2024, EP(7inch)



Record Cover





RECORD COVER #29        2024, EP(7inch)


May 6, 2024

RECORD COVER



   RECORD COVER #28      2024, EP(7inch)

Mar 29, 2024

Book

 












The Works of  Kento Morikawa -Lucien Deux (2016)


255×215mm/本編142項/写真点数90点/上製本

2016年刊行.33STUDIO BOOKS.

ISBN978-4-907485-04-7/Edition.200

2024年制作/Edition of 1(Cover + Collage)


※フランス・パリの路上で撮影した自身二作目。2013年にZINEとして刊行した『LUCK OF LUCIEN』の続編です。前作はパリ・バンリュー(郊外)で撮影しました。今作では移民街特有のケバケバしい町並みとザワザワとざわめくような感覚を、通りすがりのスナップショットで写しました。他にも前作までと異なる点は、これまでは意識的に省いていた、風景の中に人が一杯写り込んだカットも収録しています。


「パリへは高校生のころ幼馴染の友人と二人、大人に誘われるがまま10日ほど学校をサボって旅をしたのが初めでした。その時が国際線に乗った最初の旅でもありました。当時憧れでも特別興味があった都市でもなかったけど、その後も何度か歩いています。昨年ドイツの旅の最中、いきなりあの時分の感覚が鮮明に蘇り、何十年も経ち昔訪れた場所を無性に写真にしたくなって渡航してみました。形(写真)にすることで、予想外の発見とこんな程度だったかと残念な気持ちとを同時に味わうこともあります。

そして、この旅の帰国当日シャルル・ド・ゴール空港を昼の便で発ち、その8時間後にあの同時多発テロが起こったことは、大阪に着き乗り継いだ南海線で知りました。その瞬間、身の毛がよだち真っ先に浮かんだのは、サン・ドニはサン・ドニでもパリ市内10区のストラスブール=サン=ドニ駅周辺で昼間っからズーと暇そうにたむろしていた大勢のアフリカ系の人たちのシルエットや、移民街シャトー・ドー駅前のお世話になったアラブ人宿の主人と小さな声の掃除のオバさんの顔……彼等の現在の表情を想像しました。

分らないまま、決めつけも出来ない……あれから何度も歩いてみたけどピタリと着地しません。目の当たりにしたゴミだらけの路上でこれまでのことが一寸だけ蘇り、様々な思いも溜め込んでまた新たな気分になります。そして歩き廻ってその土地の空気を封印したフィルムが残り、多くの光景が心に溜まった旅の感覚は、あの時から今も続いているようです。」(「あとがき」より)

Book












The Works of Kento Morikawa - GOOD LUCK BEETLE (2016)


235×260mm/本編108項/写真点数65点/上製本

33studio.2016/ISBN 978-4-907485-03-0/Edition.200

2024年制作/Edition of 1(Cover + Collage)


「2014年秋、難民が押し寄せるドイツの映像を連日ニュースで見て呆然としていました。2015年10月30日の午後、わたしはドイツのベルリンに向けて関西空港を発ちました。目的は一冊の写真集を作るための撮影。同行者なしのひとり旅。基本的にこのスタイルが自分には一番しっくりきます。エールフランス航空機はまずパリを目指し、シャルル・ド・ゴール空港で乗り換えて、深夜のテーゲル国際空港に到着しました。向かう機内では14時間ワクワクして一睡も出来ませんでした。

ベルリンでの撮影は翌日の早朝からスタート。ドイツという国、ベルリンという街、言葉もまるでわからない、文化も良く知らない、しかし、なぜか不思議な魅力と勝手な期待感があります。ひとりで廻った撮影に関するあれこれは、きりがないので割愛します。いいとか悪いとか、好きとか嫌いとか、簡単には云えないけど、すんなり入っていけた都市……

それは三週間余りの滞在で何程のものを見て知ったのかと問われれば心許ないので、撮ってきたフィルムを通してプリントの隅々まで見まくりました。まだうまく説明できないもどかしさはあるけど、わからないから何度もこの写真たちを見ていると愛着が持てるようになりました。」